おはじきサッカーでは、同じ駒が連続してボールに触れるのは3回までで、そして、守備は攻撃が1回はじいたら1回出来るのみです。また、攻撃は、守備がはじくのを待つ必要がありません。ということは、普通のサッカーのように、一人の選手がドリブルで抜くことも、オフザボールの動きというものがありません。弱いチームが運動量で相手を上回るということはできないことになります。そうなると、ボールの動きに応じた攻撃、守備をより効果的にするために、最初のコマの配置が重要となります。これもサッカーの戦術と同じといえば同じですが駒配置のシステムは様々な考え方があります。また、空間を俯瞰して、相手が手薄なところをせめるために意外なスペースにスルーパスを出したり、局面では、攻撃がスピードの緩急をつけてくるといったところは、より上級者であればあるほど素早く、正確におこなうので、システムというよりはやはり個の力も重要となっていきます。

ご質問ありがとうございます。こればかりは、おはじきサッカーを実際に行っていただかないと、わからないと思います。おはじきをはじいてボールを動かして攻めるわけですが、おはじきをはじいてボールをコントロールすることは、思ったより難しいです。おそらくサッカーはバスケットボールやハンドボールのように手を使ってボールをうけたり、投げたりできず、足や頭を使ってコントロールするわけですからミスが多くなり、より正確に、素早くプレイし、なおかつ判断することは難しいと思いますがそこがサッカーの魅力の一つだと思います。おはじきサッカーも、そのような要素があります。さて、ワールドカップの決勝ですが、いわゆる凡ミスはほとんどなかったのではないでしょうか？　それは、実はすごいことです。

様々なハンデキャップがあり、ルールにそぐあわないときもあります。その場合は、ルール上も、他の部位の使用も可能となっています。また、移動が車いすなど不自由な場合の設定も自由におこなわれています。

おはじきサッカー特有のシュートラインのことをいっておられるのでしょうか？　おっしゃる通り、おはじきサッカーでは、攻撃側のボールが守備側のシュートラインを超えた時点で初めて、シュートが打つことができます。このシュートラインがある理由は、おそらく、リアルサッカーのように、パスをつなぎ、スペースへのスルーパスをいれたり、より組み立てを重視しているためと思います。もし、シュートラインがなければ、お互いのゴール近くから力任せにシュートをしあうつまらないゲームになってしまうのではないでしょうか？